
住宅ローン控除で年間40万円節税!確定申告の手順と落とし穴
住宅ローンを組んだばかりのあなた。
「控除って聞くけど、結局いくら戻るの? どうやって申告するの?」――そんな疑問や不安はありませんか。この記事では 住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除) をフル活用して最大40万円を節税する具体的な手順を、画像付き e‑Tax 操作ガイドとともに徹底解説します。さらに、見落としやすい落とし穴と対策も紹介。読み終わるころには「もう怖くない!」と胸を張って確定申告に臨めるはずです。
本記事のポイント
- 住宅ローン控除の 計算式・適用条件 をシンプルに理解
- e‑Tax と 書面提出、2 つの申告ルートを画像付きで完全ナビ
- つまずきやすい 入力ミス・重複申請 をゼロにするチェックリスト
- 認定長期優良住宅 をはじめとする控除額アップ術を紹介
- 他の控除(ふるさと納税・医療費控除など)と 併用して節税額を最大化
住宅ローン控除の基礎と仕組み

控除額の計算式と上限
- 基本式は 年末のローン残高 × 1%。
- 控除上限は 年間40万円(※認定長期優良住宅等は 50 万円)。
- 控除期間は原則 新築 13 年・中古 10 年。改正で延長や短縮があるので要確認。
年度 | 残高例 | 控除率 | 控除額 |
---|---|---|---|
2025 年末 | 3,500 万円 | 1% | 35 万円 |
2026 年末 | 3,400 万円 | 1% | 34 万円 |
Tip
表の「控除額」はあくまで目安。実際は 所得税で控除しきれない分を翌年の住民税で調整 するしくみです。源泉徴収票の「所得税額」をまず確認しましょう。
適用条件と対象期間の確認
- 床面積 40㎡以上(ただし 50㎡未満は所得 1,000 万円以下など追加要件)。
- 取得後 6 か月以内に入居、かつ申告年の 12 月 31 日まで居住。
- 売主が親族・同族会社の場合は対象外。
確定申告の準備ステップ

必要書類チェックリスト
- 源泉徴収票
- 住宅ローン残高証明書(銀行が 10 月頃送付)
- 不動産登記事項証明書(法務局)
- マイナンバーカード / 通知カード
- 認定長期優良住宅証明書 など該当する追加書類
Tip
書類は スマホ撮影→PDF 化 しておくと e‑Tax にそのままアップロードでき、郵送の手間が省けます。国税庁が配布する「入力メモ」も事前に作成すると迷いません。
e‑Tax 開始設定とマイナンバーカード取得
- IC カードリーダー(またはマイナンバーカード対応スマホ)を用意。
- 国税庁サイトの「事前準備セットアップ」をインストール。
- マイナンバーカードの署名用電子証明書が有効かチェック(発行後 5 年で失効)。
e‑Tax 入力ガイド(画像付き)

住宅借入金等特別控除欄の入力手順
- 「所得控除・税額控除の入力」→「住宅ローン控除」を選択。
- 年末残高 と 新築 / 中古の別 を入力。
- 控除期間・適用年目は自動計算されるが、念のため画面右上の控除額を確認。
添付書類の PDF 化とアップロード
- スマホで撮影 → 無料アプリで PDF 変換。
- 「添付書類の送信」画面でファイルを選択しアップロード。
- 送信後、即時通知が届く ので控除欄が反映されたかチェック。
書面提出の場合の流れ

必要書類の郵送手順と封筒書き方
- 確定申告書 A+住宅ローン控除明細書をセット。
- 控除証明書類のコピー をホチキス留め。
- 封筒表に「確定申告書在中」と赤書きし、申告期限(令和7年3月17日)必着 で郵送。
Tip
書面提出は「控除欄が空欄のまま」でも通るが、後日税務署から確認が入ることも。時間があれば e‑Tax の方が安全・確実です。
よくあるミスと落とし穴

年末残高入力漏れ・桁違い
- 桁を 1 つ間違えると控除額が 10 倍ズレ。
- e‑Tax でも自動チェックされない場合があるので要注意。
重複申請・控除限度額超過
- 夫婦で二重に申請しがち。
- 初年度に上限ギリギリまで控除すると翌年に回せないケースも。
Tip
ミスに気づいたら 慌てず「更正の請求」か「修正申告」 を。期限後でも対応できますが、延滞税が付く前に行動しましょう。
控除額を最大化する節税テクニック

認定長期優良住宅・低炭素住宅で上乗せ
- 住宅性能が高いと 控除上限が 50 万円 にアップ。
- 申請には「認定通知書」や「適合証明書」が必要。忘れず保管。
ふるさと納税など他控除との併用戦略
- 住宅ローン控除は「所得税 → 住民税」の順に適用。
- 所得税で控除しきれないと ふるさと納税の寄付上限が増える ことも。
- 逆に住民税からの控除が余ると翌年に繰り越せないため、バランスを試算ツールで確認。
まとめ・次のアクション

- 住宅ローン控除は「年末残高 × 1%」で最大 40 万円(性能住宅は 50 万円)。
- e‑Tax の準備は マイナンバーカードと IC カードリーダー(または対応スマホ) が必須。
- 書類は PDF 化して添付 すると郵送不要でラクラク。
- 入力ミスや二重申請 は後から修正できるが延滞税リスクがあるので初回で完璧に。
- まだマイナンバーカードを持っていないなら、今すぐ申請して来年の申告に備えましょう!
